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GWスペシャル「トラスロッドは生命線」

1:短小(ほうけい) :

2024/05/05 (Sun) 20:52:09

ROM専の皆さん。

トラスロッドは生命線です。ロッドが効かなくなった個体はジャンク。
または、我慢して使うか、修復には大掛かりな作業が必要です。

ここ最近、かかりきりになっている作業があります。
スケール30インチのベースのネックを34インチに、およそ10cmエクステンドするという改造です。

作業は順調ですが、作業中、気づいたというか、認識を新たにしたことがあります。

これまでは、トラスロッドはネックの曲がりを修正する(だけの)ものと考えていたのですが、
それは大間違いだったということ。

大げさに申し上げますが、
ネックが曲がるか曲がらないかは、すべてトラスロッドにかかっている!

といっても過言ではありません。

動画をご覧ください(URLを貼り付けてご覧ください)。
https://www.youtube.com/shorts/R36aeuOFxpU

これは、通しネックのボディ側をがっつりと固定し、ヘッドストック先端を軽く指で押しています。
作業の途中なので、指板をはがし、ロッドを取り外し、元のロッド溝を埋めた状態です。

グニャグニャでしょ。

これまでの私の認識は、木材そのものの強度が主で、ロッドはその反りを補うものと考えていましたが、
違うようです。
基本的に、木材にはそもそも弦の張力に耐えるだけの強度はない。木材そのものは簡単に反り返ってしまうもの!
(もちろん、ネックの太さや長さ、材質によって強度は異なりますが)
ロッドが「主」で、木材の強度は「副」です。

逆に、ロッドがちゃんと効いて(機能して)いて、理想的(!)な状態に調整されていればネックは反らない。もしくは、仮に反ったとしても、ロッドの調整範囲を超えることはない。
(注:弦を張りっぱなしで放置してもネックは変形しないと言っているわけではありません。この話の「的」はそこではありません)

木材がこれだけ柔らかいのですから、ロッドが機能していれば反りは治る(動く)はず!
ロッドを回しても治らない、あるいは限界というなら、それはトラスロッド自体が機能していないジャンク!ということ!


と、私は理解しました。

基礎技術のお話。
短小拝
2:ぼん :

2024/05/05 (Sun) 21:10:40

>木材そのものの強度が主で、ロッドはその反りを補うものと考えていましたが、

まるっきり、そう思ってまいた
3:ukurekitty(新中古) :

2024/05/05 (Sun) 21:17:55

ぐにゃぐにゃ
4:署長 :

2024/05/06 (Mon) 16:16:07

ぐにゃぐにゃ



それはzuku丼さんの「ちんこ」でしょ

5:ukurekitty(新中古) :

2024/05/06 (Mon) 17:32:13

☝︎常套句〜「昔はイケたんだけどなぁ…」
6:ぼん :

2024/05/06 (Mon) 18:10:57

シムつかっても駄目でつか
7:署長 :

2024/05/07 (Tue) 20:13:01

興味深い論考となりました。

ロッドの問題(仕込みのskill)

そしてネックの「材」の問題

A)まず

1 way

2 way

現状はまだ1way方式のロッドが主流なんですかね?この1wayあるいは2wayロッドの「どちら」を仕込むか?で音質的な考え方の違いがあります。製作者によっては2 wayは音の鳴りが良くないと主張する作家も居て、なかなかに難しい。

そこに違いはあるのか、無いのか?

それから何れをチョイスするにしても、ロッドを仕込むskillの問題があり、音質を左右するどころか楽器そのものの寿命を縮めかねない。GIB損、Fen駄erは伝統的に仕込みskillは、低いメーカーだと批判されていて。

B)署長は、ロッドに関しては「補強材」が必要なんじゃないか?という気がしてます。

https://dns-guitar.jp/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E8%A3%9C%E5%BC%B7%E6%9D%90%E3%81%A3%E3%81%A6%EF%BC%9F/

https://www.yosguitars.com/2014/07/17/%E5%86%85%E9%83%A8%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%93%E3%81%A0%E3%82%8F%E3%82%8B%E7%94%B7/

このような補強が必要じゃないか?と。

カーボンロッド(補強材)に関しては、実は仕込んでも「反り」ます笑。

反らないと思っている人もいるかもしれませんが、反ります。弦の張力はそれほど凄まじい破壊力を有する。

でも「じゃあ」入れる意味ないじゃん、と思うでしょうがリペアマンらに言わせると「均等にきれいに反ってくれる」と。

だからロッド調整して、修理しやすいというわけ。

勿論演奏後、弦を緩め大切に保管すれば、カーボロッドが補強で入っている分だけ、ネックは長持ちする。

そして「ハイ起き」対策としては、大きな効果を産むはずです。

カーボンでの補強は、何もしないよりは、効果を産むはず。


C)さてチタン製のトラスロッド

おそらくアイバニーズだと思いますけど国産アイバニーズの最高峰機種に、搭載されているかもしれませんね。

日本国内のネック製造でNo1と言われている製造業から、そのチタン製トラスロッドの特注されているらしいですよ(ロッド製造業者さんが)。

剛性があるというのですが、さて、どうでしょうね?


D)DNS工房さんの「受け売り」情報になりますが(笑)、鋼鉄製?ステンレス製?のような剛性の高い金属のロッドを仕込んだ。

しかし「それでも」微妙にネックは反る。そこでロッド調整しようとしたのだが、ロッドの剛性が強すぎてロッドを回してもネックが良い方向に調整されないと。ってか、剛性が強すぎてロッドがよく回らない?そうなんですね。


爆笑

痰塩先生の、次の考察が楽しみです




8:短小(ほうけい) :

2024/05/07 (Tue) 22:00:45

https://bbs7.fc2.com//bbs/img/_877300/877219/full/877219_1715086845.jpg なぜ元起きやハイ起きが起きるか。

答えは簡単です。
てこの原理で、弦のテンションによる曲げる力が一番かかる根元、
そこまでロッドが入っていないからと、ロッドの端末部は、反りの補正には全く効かないからです。
(言い換えれば、その場所が折れ曲がりの起点、支点になってしまう)

「ロッドも何もない、そこは木材だけなんだからそりゃあ曲がりますよ!!」というのが私の主張です(笑)

画像は現在手掛けている1本。60年代後期のグレッチのボディに、ギブソンのネックを取り付けています。

ネックは70年代前期のES-175Dから取り外したもので、14フレットでジョイントしますが、

画像をご覧ください。
ロッドは12フレットの真下あたりまでしか入っていません。

次のコメントの画像で、向かって左はストラトタイプのエントリーモデルからロッドを掘り起こしたものですが、ご覧の通り、ロッドの溝は19フレットあたりまで。

使用されていたロッドは2wayでした。

2wayは廉価版でもよくつかわれています。
理由は、弓なりの溝を掘る必要がなく、弓なりに削った埋め木も必要なく、工作が簡単でコスト削減ができるためです。

問題は長さです。

効いてほしい範囲をカバーするだけの長さがあるかどうかが問題です。

このことからも、ロッドが強度を保つための重要なパーツであることがわかります。

ちなみに、ロッドに必要な特性は、硬さではなく「引っ張り強度」です。
https://aroroi.com/2022/02/12/%E9%87%91%E5%B1%9E%E6%9D%90%E6%96%99%E3%81%AE%E5%BC%95%E5%BC%B5%E5%BC%B7%E3%81%95%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

最近気になるのは、ロッドが効かないネックって、仕込みの問題もあるかもしれませんが、昔のロッド(笑)に対して、長さもさることながら、引張強度が足りていない(締めこむと伸びちゃう)んじゃないかと。



9:短小(ほうけい) :

2024/05/07 (Tue) 22:05:17

https://bbs7.fc2.com//bbs/img/_877300/877219/full/877219_1715087117.jpg 参考

向かって右から。

一般的なロッド
ベースからはずしたチャンネルロッド
ストラトから外した2wayロッド
ベース用2wayロッド

左の2本は私のお気に入り、StewMacの2wayロッド
10:ukurekitty(新中古) :

2024/05/07 (Tue) 23:07:08

https://bbs7.fc2.com//bbs/img/_877300/877219/full/877219_1715090828.jpg 短小先生が来るとかなり[専門的]になりますネε ♪
11:ぼん :

2024/05/08 (Wed) 05:05:44

説明がわかりやすいのでつ
先生との尊称にふさわしいのでつ
12:短小(ほうけい) :

2024/05/08 (Wed) 07:44:20

>ロッドの剛性が強すぎてロッドを回してもネックが良い方向に調整されないと。

剛性が強すぎるのも考えものです。あり得る話。

剛性が強いということは変形しにくい、曲げやねじれに対しても強いということ(ばねのような柔軟性に欠けるということ)になります。

反りには強い。

ということは、一度曲げてしまうと、元の形状にも戻りにくいということになります。

もしも、硬い硬い素材を弓なりに整形し(曲げ)て仕込んでしまうと、その状態から逆ぞり方向にも順ぞり方向にも動きにくいということになります。
つまりトラスロッドとしての機能より、強度が勝ってしまう。ただの芯材にしかなりません。カーボンがこれに当たります。

一方、

仮に、単純に反りを矯正するだけの目的なら、伸びないし、ちぎれもしない素材があるなら、ロッドの代わりに自在に変形する、例えばザイロン糸などのひも状やチェーン状のものでもよいわけで。
(2024年5月までの短小は、この点だけに着目していました。強度については正しい「理屈」で理解していなかったことに気づかされました(笑)

ただし反りには弱い

つまり、トラスロッドに求められる要件は、芯材としての曲げに対する強度と、締め込み加減によって自在に変形する柔軟性の両立です。

だから私は、2本一組のロッドで強度もあり、自在に弓なりに変形するStewMacの2wayを推しています(笑)

しつこいですがもう一度申し上げます。

トラスロッドは生命線です。ロッドが効かなくなった個体はジャンク。
または、我慢して使うか、修復には大掛かりな作業が必要です(笑)
13:ぼん :

2024/05/08 (Wed) 08:39:04

>剛性が強いということは変形しにくい、曲げやねじれに対しても強いということ(ばねのような柔軟性に欠けるということ)になります

元材木屋の拙い視点でつが

剛性の反対語?「靭性」があり
コリは木材の大切な特徴でつ

音だけでなく、耐久性にも影響しまつ

一時期流行ったローステッドとは
木材内の水分を短期間で燻蒸して硬化させるとのことでつが

この際、脂分もとばしてしまいまつ
松脂にみられるように、脂が靭性をもたらしてまつ

つまり、ローステッドすることで
剛性はあがりまつが、靭性は落ちる

もろくなりまつ

最近60年代のテスコを、手が滑って落としてしまいまいた
パーンと弾けるように、割れまいた

材が完全に乾ききっていて、ガラスやプラスチックのような
脆い砕け方でった

14:ぼん :

2024/05/08 (Wed) 09:33:40

伐採した時点で木材の細胞は
まだ水をふくんでまつ

含水率といいまつ

自然乾燥がいいのは、ゆっくり時間をかけて
細胞内の水が蒸発するのでつが
それにつれて、細胞壁もまた縮むのでつ

いわゆる、目の摘んだ状態、しまった密度の高い状態
になるのでつ

短時間に人工的に燻蒸すると
水だけが、抜けて、細胞壁はそのままでつ
巨デブが急激に減量すると
皮が余って、ブヨブヨになるのと似てまつ

容積に対して、密度がスカスカになるのでつ
材にはよくない、不自然な状態だと思いまつ
15:署長 :

2024/05/08 (Wed) 17:36:34

https://k-t-s.com/pages/kts-neck-support-rods

16:署長 :

2024/05/08 (Wed) 17:54:47

トラスロッドが「死んでいる」個体は、絶対に買うな!と署長が厳しく発言してきた理由、読者のみなさんは深く理解されたと思います。痰塩先生、深い考察ありがとうございました。


楽器店に行くと「ディバイザーのギターのロッドは本当によく効く」と店員らが発言します。特定の楽器店だけがそう発言しているわけじゃなく、様々な楽器店から署長はその率直な感想を耳にしてきました。実際、本当によく効くんですよ。


ディバイザー(HEADWAY)の工場は、実は2回も火災に遭遇しており工具も治具もすべて燃えてしまったため、ディバイザーはアコースティックギターHEADWAYの製造を中断。アコースティックギターを再び作ろうにも、それは莫大なコストを要するため企業として困難だったわけです。

ディバイザーは考えた。アコースティックギターに比較すればエレキギターは作りやすい。コスト的にもアコースティックギターよりコスト少なく利益は確保しやすい。そこでエレキギター製造に専念し、エレキギターで利益を確保しようと。かつ「OEM」工場として積極的に他社からの依頼を受け、企業利益の確保を目指しました。

百瀬さんはこのエレキギター製造に専念していた時期にトラスロッドの研究に没頭したと言われてます。1wayの場合、撓ませた状態で仕込むわけですが、一般的な仕込み方法であれば「ネックの中央」のあたりが、もっともロッドが効く。しかし、百瀬さんはそこを工夫し「ロッドを効かせてネックの反りを修正したい箇所はXXのあたりだ」という考えに基づき、ロッドの仕込み方法だとか、ロッド自体の作りをあれこれと考えたと。ロッド専業メーカーが持参する既製品ロッドを使うのではなくて、百瀬さん本人が「このような作りのロッドならば効くんじゃないか?」と考えていた、という意味です。

その辺りを、署長は直接百瀬さんに訊いてみようと考えていたんです。しかしコロナ禍となりディバイザーは工場見学を中止してしまった。現在も見学は中断のまま。質問することなく、百瀬さんは消えてしまいました。本当に残念です。

百瀬さんはエレキギターで、ロッドを深く研究。

そしてHEADWAYアコースティックギターの製造再開が決まった時に、このエレキギター製造時代に研究したロッドの知見をアコースティックギターHEADWAYのネックに活用したと。

署長の経験から、逆にロッドが効かないのは(笑)田窪芯が好むMaratin、そしてzuku丼さんの愛機GIB損ですね


(許せzuku丼さん、笑)


ーーーーーーーーーーー
まあ、すでに手元にあるギターに関しては。今更指板を剥がしてロッドを取り出し、新しいロッドを埋め込み指板を貼り直してリフレットなんて不可能です(できるけど金がかかる。20万円じゃ、多分引き受けない鴨?)。だから、弦は緩めろと署長はお説教してきたのよ、笑。


まあ貧乏人、貧困層、貧民の場合は(笑)

ロッドをベロベロに緩め、クランプを掛けて逆反り方向に圧を掛け続け1年放置。適度に湿気を与えた環境で1年放置playすれば、反りは修正される鴨ね。知らんけど


金持ちの場合は。

フレットを一旦抜歯して、指板を矯正。新しいフレットを打ち込み、なんとかネックが使えるようにする。でも費用はかかるよ。5万円以内じゃ、無理な治療だね、これは。

「ネックアイロン?」という治療法もあるけど、効果を産むか?これは未知数です。
























17:短小(ほうけい) :

2024/05/08 (Wed) 17:58:01

個人的には、ネックを補強材などでがちがちに強化する(一にも二にも、なるべくそらないようにしたいというその考え方)は疑問に思っています(;^_^A

剛性の高いネックがひとたび反ってしまえば、現行型の構造によるトラスロッドでは矯正できなくなるのではないかと。

反らせないことにこだわった、強烈に硬いネックには、それに抗う強烈に効くトラスロッド(構造)でないと太刀打ちできなくなるのではないかと思います(笑)。

常時突っ張り続けることにも安定して耐え続け、反りを矯正するという機能に対して「有能」なロッドが仕込まれていさえすれば、ネックは柔らかくてもかまわない。

というのが今回学習できたことです(笑)
18:ukurekitty(新中古) :

2024/05/08 (Wed) 19:07:04

https://bbs7.fc2.com//bbs/img/_877300/877219/full/877219_1715162825.jpg 【知恵B】〜エレキギター 弦高3mm…
https://www.google.co.jp/url?q=https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14193194729&sa=U&ved=2ahUKEwiqrvj44_2FAxX9m68BHSd3BcYQFnoECAoQAg&usg=AOvVaw0t1SuFsJhEqlj0pOLasJV9
懐かしいε〜64さんjimi*さん他アンズも登場…
私は3mm余裕で順応しています「高い方が鳴る♪…」
19:署長 :

2024/05/08 (Wed) 20:50:13

「高い方が鳴る♪…」



その通りです。


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