ギター・ベースギターよろず相談受付【署】 2512515


シリアルナンバーを残すということ

1:短小(「おもちゃ持ってきて!」) :

2021/10/16 (Sat) 09:54:07

すごく前の話ですが、システィーナ礼拝堂のフレスコ画を修復するドキュメンタリーが地上波で放送されたことがあり、
「次に修復作業を受けるのは何百年後かもしれない。だから、あえて修復した跡だとわかるように痕跡を残す」という話に感銘を受けました。

例えば緑色の絵具がはがれた部分には、緑の絵具をべた塗りするのではなく、格子状に青と黄色の絵具で修復し、遠目には緑に見えるようにするという、ものすごく高い技術で修復していました。色合わせだけして緑に塗ってしまうのは簡単。でも、そうしますと、時代の違う絵具がまじりあってしまいます。


ギターの場合も、もちろん修理跡がほとんどわからない、新品同様にすることも可能ですが、「完璧に直す」ということとは意味が違うということと理解しました。

(仙台空港にある「復興ピアノ」も新品同様に再生されたわけではなく、震災の痕跡が残されています)


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私の場合、時にネック折れなど、ヘビーな修理を請け負うことがあります。

例えば、ギブソン系(もっとも、ギブソン以外のネック折れを修理したことがない(笑)の場合、
ヘッド裏に打刻されているシリアルナンバーやスタンプを可能な限り残すよう、作業のやり方を考えます。

もちろん、作業によっては「シリアルが消える」ということもあり、その場合にはオーナーさんと十分相談し、
承知の上でしたら問題ありませんが、
いつか手放すときが来ないとも限りません。

そうなりますと、シリアルナンバーがリペアの作業によって消失していると、そのことが後にオーナーさんの不利益となる場合があります。

シリアルナンバーは、個体を査定する際や真贋にて、大変重要な手がかりだからです。


そこで私は、シリアルナンバーを可能な限り残すか、修理前の画像を残したり、拓本をとったりして、作業終了時にオーナーさんに渡します。



そして、それと同じくらい重要だと思っているのは、


・仮に別のリペアマンが手掛けることになったとき、前にどんな修理が施されたか、
 どんな作業を経たのか、その痕跡や記録(回路図なども含む)を残しておく。

ということです。

つまり、オーナーさんの希望を叶えたり、不利益にならないようにすることも重要ですが、同時に、次のリペアマンに「手紙」を書いて忍ばせておく(笑)ことも大事だと思っています。



2:ボン(もう出ちゃったの?) :

2021/10/16 (Sat) 13:03:30

>次のリペアマンに「手紙」を書いて忍ばせておく

つごいでつ!タン塩先生

建築でも、嫌がられるのが修理

そもそもが、「現状起きてる不具合」のトラブルシューティングなわけで
その多くは
前の職人が、テキトーな仕事をしてるのが原因

まず、「そのリカバリー」をして
そのうえで「お客さんの満足のいくレベル」まで
仕上げなければなりまてん

でも、先の職人の最初の一手からして、間違ってることもあって
「最初から、俺がやってれば、こんな、トンチキな工事してないのに」
かえって手間がかかってしょうがない

配線処理ではなく、敗戦処理に近いことになることもありまつ

そういう現場を見てると

タン塩先生の振る舞いは「神」でつ




3:HAL :

2021/10/16 (Sat) 19:09:52

修理は短小さんに出すことに決めました。ありがたやありがたや
素晴らしい!!
4:短小(「おもちゃ持ってきて!」) :

2021/10/16 (Sat) 20:31:14

ROM専のみなさん、

ヤフオク!の商品説明に、「ブランドロゴが消されています」、「シリアルは度重なるリペアで消えてしまいました」などの文言をみつけたら、その商品はジャンクですからね!

ましてや、名取のように「回路は落札していただいた方にだけ教えます」やダッチのように「しゃれ好きの前オーナがブランドロゴマークを付けました」などと

平気で書くようなやつは、その神経を疑ったほうがいいです。

まともなリペアマンでもエンジニアでもありませんから。
下の下の出品者、詐欺師以下ですからご注意ください!!!!!(^_^)v

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